小児科

小児科の診療内容について

「トミタこどもクリニック」では、お子様が怖がらずに安心して治療を受けて頂けるよう心がけております。

お子様は大人ほど具体的に症状を伝えることができません。

そこでまずは、お子様の言葉にしっかりと耳を傾け、お付添の方も含め丁寧に分かりやすくご説明させて頂き、ご理解を戴いてから適切な治療や処置を行うことを心がけております。

お子様の急な発熱や、鼻水が出る、何だか元気がなく辛そうだ、咳がとまらないなど・・

先ずは当院までお気軽にご相談下さい。


何科にかかるか迷ったら?

お子様の容体や症状で、何科にかかるか迷ったら、ひとまず当院までご連絡下さい。

お父様、お母様、保護者の皆様はお子様にとって代えがたい頼るべき存在です。

あわてず、落ち着いて声をかけてあげたり、寄り添ってあげることがお子様にとって何より安心することなのです。

そして、できる限り詳しく容態チェックし把握しておくことも大切です。

「いつころから?」
「熱は何度くらい?」
「食べたものを吐き出してしまう」
「顔色すぐれない」

などメモしておくとよいでしょう。

お子様を病気の苦痛から、できるだけ早く解放してあげるため、保護者のご協力が不可欠なのです。

 

急に高熱が出た

発熱は病気を治そうとする生体の正常な反応です。ですので、急に熱が出たからと慌てる必要はありません。

ウイルスは温度が高いと活動が弱まり、一方生体の持つ治癒能力は体温が高いほど強くっていきます。

熱が高く苦しそうと、直ぐに解熱剤を使うのではなく、お子様の全身状態をみて使うかどうかを判断することが大切です。

例として、熱はあるものの、比較的機嫌も良く水分もとっているようなら、頭、首、わきの下などの局所冷却をして、しばらくそのまま様子を見てみましょう。

但し、高熱が出てどうしても寝付けない、ぐったりしている、水分もとらないなどの症状がみられる場合には、解熱剤を使ってみてもよいでしょう。

呼吸が苦しそう

息苦しいと、お子様が呼吸困難を訴える際は、喘息時などに多いようです。

その場合、程度に応じて、吸入・点滴療法といった処置が必要となります。
ただ、喘息の傾向や既往がないのに、突然呼吸困難を生じた場合は、気管内への異物誤嚥(飲み込んでしまった)の可能性があります。この場合、救急処置が必要ですので直ぐに最寄りの医療機関へできるだけ早目に連絡をして下さい。

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けいれんが起きた

お子様のけいれんの多くは、急な高熱やそれが長く続くことによる熱性痙攣(けいれん)である場合がほとんどです。
慌てずに、口に物を噛ませたりしないで静かに寝かしつけてあげましょう。痙攣と共に嘔吐がある際は、吐物が気管に詰まってしまうことがあるので、そのような場合は体を横に向けてあげて下さい。 但し、痙攣が10分以上続く場合、左右差がある場合、発熱がないのに痙攣を起こした場合などは、救急車を呼ぶか、最寄りの医療機関へできるだけ早目に連絡をして下さい。

泣き止まない

お子様(特に乳幼児期)は泣くのも仕事のひとつです。 夜に泣き出し、なかなか泣き止まない時などは、次のようにしてみて下さい。 「オムツの交換や肌着の着替えをしてみる」「外に出て、付近を散歩してみる」 これだけで気分が落ち着いてそのまま寝付いてしまうお子様が多いようです。

但し、15分~20分くらいの間隔で、激しく泣いたりぐったりすることを繰り返すようなら、救急を要することもあります。その場合は最寄りの医療機関へできるだけ早目に連絡をして下さい。

夜泣き

夜泣きの原因として、のどが乾いた、おなかがすいた、暑い寒い、オムツが汚れた、不安や興奮などが考えられますが、実際には「これ」という原因がつかめないことがほとんどです。

そんな時には、軽く背中をさすってあげたり、子守唄を聴かせてあげたりしてリラックスさせてあげましょう。それでも寝つかない場合には抱っこしてあげて下さい。

夜泣きは生後3~4か月ごろからみられ始めますが、だいたい1歳6か月を過ぎるころになると夜泣きはほとんどしなくなっていきます。

思い当たる原因を取り除いても続くようなら、おもいきって赤ちゃんにつきあう、あるいはしばらくそのまま様子をみるのもよいでしょう。

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ミルクを吐く

ミルクを吐いても、体重が順調に増えているようならご心配はりません。
食欲に胃がついていかずに、飲み過ぎているだけといったこともあります。
何度も吐いてしまう、体重が落ちてきたなど様子が変だなとお感じの際は当院までご相談下さい。

発疹が出た

皮膚の症状は実際に目で見ないと診断が付けにくいので、できるだけ受診するようにして下さい。

発疹によっては人にうつしてしまうこともあるので、できれば受診前にお電話頂くか、受付で発疹がある旨をお伝え下さい。

院内感染を避けるため、発疹によっては別室でお待ち頂く場合もあります。

発疹がある場合、入浴は原則的に避けて頂きますが、汗疹(あせも)に関しては入浴してもご心配はいりません。

お腹が痛い

お子様が「お腹が痛い」と訴えていても、実のところ腹痛とは限らない場合も多く、発熱や他の症状を併発していないかといった点を良く観察することが大切です。

明らかに腹痛でお腹を押さえて痛がっているような場合は、お早目に当院までご相談下さい。

但し、乳幼児のころに激しく泣いたり、嘔吐を繰り返すような場合は、できるだけ早急に小児専門の病院を受診するようにして下さい。

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鼻水が出る

透明あるいは少し白っぽい鼻汁が出る程度で、他に具体的な症状が無ければ様子をみてもよいでしょう。 但し、黄色や緑色の鼻汁が続く場合、細菌感染症や副鼻腔炎などが疑われます。 症状が悪化する前に、できるだけお早目に当院までご相談下さい。


元気がない、食欲がない

食欲、哺乳量が少なくなったからといってあまり心配することはありません。

機嫌や行動などがいつもと変わらないようであれば、そのまま様子をみてもよいでしょう。

但し、顔色や表情などがいつもと違ってぐったりしているようなら、最寄りの医療機関を受診して下さい。

吐く(おう吐)

お子様はたいした原因も無く、よく吐くことがあります。吐いた後にいつもと変わらずけろっとしているようなら様子を見てもよいでしょう。

但し、吐いた後も顔色が悪くぐったりしているような場合はできるだけ早めに当院、または最寄りの医療機関までご相談下さい。

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下 痢

乳児はお腹の状態がまだまだ安定しないので便が軟らかいことがよくあります。

いつものようにミルクを飲み、機嫌が良いなら心配いりません。

しかし、下痢の回数が多かったり、便の色がいつもと違ったりする場合はご相談下さい。

下痢が続き、ぐったりとして元気が無いような場合は脱水症も疑われます。

その場合、少しづつ水分補給をしてあげて下さい。それでも改善しない場合には点滴による水分補給の必要もあります。特に乳幼児では脱水が急激に進行することがあるので、なるべくお早目に当院までご相談下さい。

便に血が混じる

便が軟らかい時は、便に少量の粘液とともに血が混じることがあります。

いつもと同じで、機嫌がよく元気であればしばらく様子をみてもよいでしょう。

但し、症状が何日も続く場合は要注意です。特に激しく泣いたり、嘔吐を伴った血便は腸重積などが疑われます。できるだけ早めに当院までご相談下さい。

咳、ぜーぜー

「ぜーぜー」を伴った咳は気管支喘息の可能性もあります。

また、さっきまでは元気だったのに、急に咳き込みだし、呼吸が苦しそうな時は気管内への異物誤嚥(間違って飲み込む)の可能性もあります。(ピーナッツなどでのどを詰まらせてしまうといったことがあります) 早急に当院、または最寄の医療機関にご連絡下さい。

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鼻 血

鼻を心臓より高い位置にするため、仰向けなど横にせずに座らせて下さい。

その状態で、綿包帯などカットし、棒状にして鼻に入れ5分間ほど左右からつまんでおいて下さい。その後そっと放して出血がなければご心配いりません。

しばらくしてから詰めた綿をそっと取って下さい。鼻の奥に流れた血液は飲み込まないようにして口から出して下さい。

しかし、出血が止まらなかったり、何回も繰り返すようなら何か別の疾患が疑われることがあります。お早めに最寄りの医療機関を受診下さい。

その他

小児科が他の診療科と異なる大きな特徴は、対象となる小児が絶えず発育、成長しているということです。

さらにまた、その発育、成長の割合がかならずしも直線的でなく、時期によって大きく異なります。

たとえば小児科の中では、大まかに区分して、

  • ① 新生児期(0~1か月)
  • ② 乳児期(1か月~12か月)
  • ③ 幼児期(1~6歳)
  • ④ 学童期(6~12歳)
  • ⑤ 思春期(12~17歳)

としていますが、これらのそれぞれの時期で発育、成長の度合いが異なり、生理、代謝もそれぞれ特徴があるので、疾患の予防、治療には各時期での発育度や生理の特徴をよく考慮して診察を行います。